CBDには様々な製品があり、オイルやリキッドなどメジャーなものから、入浴剤やグミ、サプリメントなど、その種類の多さに迷ってしまう人も多いはず。
その中から、ライフスタイルや趣向に合わせて、自分にフィットしたものを選べるようになると良いですよね!

この記事では、CBDの製品の種類を網羅し、さらに詳しくCBD濃度や含有量についても触れていきます。

この記事でわかること

・CBDの製品の種類
・CBDオイルとヘンプオイルの違い
・CBDの「濃度」「含有量」の違い
・CBDの由来成分(麻・オレンジ)の比較

日用品から食品まで、豊富な製品の種類

CBD製品は、オイルやクリーム、入浴剤などの日用品からサプリメント・グミなどの食品類まで豊富なラインナップです。
ひとつひとつの製品にはさまざまな特徴がありますので、CBD製品の種類について詳しく見ていきましょう。

オイル

CBDオイルは、麻由来の生理活性物質・カンナビノイドの一種であるカンナビジオール(CBD)から抽出されたオイル成分です。

臨床CBDオイル研究会によると、

CBDオイルとは、精神作用ため日本で規制されているTHCを含まない、大麻草の茎と種からの抽出物です。
生理活性物質により、不眠や疼痛、嘔吐、抗てんかん作用、免疫調整作用、抗炎症などに対して効果を持つことが確認されています。

と紹介しています。

出典:臨床CBDオイル研究会 公式HP

ヘンプオイルとの違い

CBDオイルはヘンプオイルとよく比較されることがあります。
いずれも共通点は「植物の麻由来成分」であり、「中毒性がない」ことが挙げられます。さらに、いずれも美容業界・医療業界で注目される存在であることです。
ヘンプオイルは麻の種子のみが使われていることから、ヘンプシードオイルとも言います。

CBDオイルとヘンプオイルの違いについて、原材料・含まれる成分・効果をそれぞれ見ていきます。

 CBDオイルヘンプオイル
原料麻の茎と種から抽出されたカンナビジオール麻の種子
含まれる成分CBD・キャリアオイル麻の種子由来のビタミンE・鉄分・亜鉛・マグネシウムなどのミネラル、必須脂肪酸 (リノール酸・αリノレン酸)
期待される効果リラックス・不眠緩和などの精神面での効果栄養補給
中毒性無し無し

クリーム

CBDクリームとは、その名の通り、CBDの成分がクリームに配合されたものを言います。
皮膚に直接塗ることで、かゆみ・炎症などを緩和する効果が期待されます。

リキッド・Vape

一般的にCBDリキッドとは、CBDの成分が配合された電子タバコ用のリキッドのことを指します。
リキッドの中身は液体で、これを加熱することによって水蒸気化された煙を吸って、その香りを楽しむというものです。
アップル・オレンジ・マンゴーなどの果物味のフルーティーなタイプからメンソール配合など、CBDリキッドのフレーバーの種類は実に豊富です。

粉末(CBDパウダー)

カンナビジオール(CBD)の成分だけを分離して結晶化された粉末のことを指し、CBDの純度は99%以上のものが多いです。
CBDパウダー、CBDアイソレート、CBDクリスタルとも呼びます。
粉末化されたCBDは、CBDオイル・電子タバコ専用のリキッドの原料として使われることもあります。

リップクリーム

CBDの成分が配合されたリップクリームも販売されており、手軽に携帯できます。
製品によっては、唇だけではなく目の周囲など、顔の一部にも使えるタイプのものもあります。

入浴剤

CBD配合の入浴剤を浴槽のお湯にポンと入れるだけで、湯船全体にCBDの成分とともに香りが広がり、リラックス効果が期待されます。
ハーブの香りとブレンドされたタイプのものなど、種類も豊富です。
全身がお湯につかるため、入浴中にCBDの成分が皮膚の毛穴からゆっくりと吸収されます。

食品(グミ・ガム・タブレット)

CBDの成分が配合された食品も多数流通されており、ネット販売でも手軽に入手できます。
ペパーミント味からフルーツ味まで色々な種類の味が楽しめます。

サプリメント

CBDを経口摂取する方法としてもっとも手軽なサプリメント。
グミやガムのように味や香りを楽しむといった目的はなく、通常のサプリメントと同様に、コップ1杯分のお水と一緒に飲むだけで良いので簡単です。
基本的には食品扱いですが、1日の摂取量の目安をきちんと守る必要があります。

ペット用オイル

驚くことに、ペット用のCBD製品(オイル)も販売されています。
人間だけでなく、脊髄動物や哺乳類にもECS(身体調節機能)が備わっていることから、CBDを犬などのペットに与えた場合も、体内での働きは人間と同じように作用すると言われています。

臨床CBDオイル研究会はこのように説明しています。

CBDを始めとしたカンナビノイドがヒトの多くの疾患に効果を及ぼす理由は、ヒトを含めた全ての脊椎動物もみな内因性カンナビノイドを持ち、それを介してさまざまな機能を制御しているからです。

これをエンド・カンナビノイド・システム(ECS)といい、ヒトだけではなく脊椎動物が共通してもっています。このECSが食欲、睡眠、性行動、疼痛、免疫、感情、運動機能、発達、老化、認知、記憶などをコントロールしているのです。

出典:臨床CBDオイル研究会 公式HP

医療用

CBDは医療業界でも注目されるようになり、てんかん・不眠・疼痛などの症状について、CBDオイルの効果が期待されています。

臨床CBDオイル研究会も、

「不眠」「疼痛」「嘔吐」「てんかん」などはCBDオイルが奏効することが多い病態です。研究会員のみなさまから多くの臨床ケースをうかがっていますが、これらの病態に対する有効率は非常に高いようです。

ECSの機能低下が関与していると考えられる病態は無数にあります。
現在もさまざまな疾患にCBD利用が試みられ、素晴らしい効果が認められています。それは癌、不眠症、さまざまな疼痛、嘔吐、関節炎、てんかん、糖尿病、虚血性心疾患、認知症、自閉症スペクトラム、うつ病、不安障害、統合失調症、炎症性腸疾患、多発性硬化症などの自己免疫疾患といったメジャーなものから、原因不明の多くの希少疾患まで非常に多岐にわたります。

とし、医療用途でのCBDオイルの効果を述べています。

出典:臨床CBDオイル研究会 公式HP

製品によって違う、CBD濃度・含有量

CBDは製品によって濃度や含有量に違いがあることをご存知でしょうか?
ただ興味本位でなんとなく決めるのではなく、CBD製品を購入する前に正しい知識を得ておくことが重要です。
そこで、CBDの濃度と含有量の違い、濃度の計算方法について詳しく解説します。

CBD含有量

含有量とは、ある特定の物質・成分について、ある物の中に含まれる量のことを指します。

たとえば、その「ある物」がCBDオイルで、内容量が10mlの場合、CBDの成分が500ml含まれる場合はその製品のCBD含有量は「500ml」となります。
含有量が多ければ多いほど、その製品には「CBDの量が多い」ということになります。

CBDの含有量は製品ごとに違いがありますが、CBDオイルの場合は300mg・500mg・1000mg配合されたタイプのものが多いです。

濃度と含有量の違い

濃度とは、読んで字の如く「濃さ」を表します。
厳密に言えば、「液体中に含まれているある特定の成分の比率・割合」です。
濃度をパーセントで表し、この数値が高ければ高いほど、その製品に含まれるCBD濃度は高くなります。

濃度の計算方法

CBD濃度 = CBD含有量÷CBD製品の内容量

この計算式に当てはめて計算すると、例えばCBDオイル10ml中に主成分のCBDが500ml含まれる場合の濃度は5%となります。

CBDオイルの1本の内容量が10ml(20000mg)の場合、CBD濃度が5%で1本につき500mgの割合で含まれた製品があったとします。

同じ製品で1本の内容量が20ml (20000mg) の2倍サイズの場合は、濃度が同じであるため、単純計算すると1本あたりのCBDの含有量は500mgの2倍で1000mgとなります。

同じCBDオイル製品で、内容量 (製品としてのサイズ) ・含有量・濃度との関係を見ると、CBDオイル1本あたりの内容量の変化により、含有量は内容量に比例・変化しますが、濃度は変わりません

CBDオイル1本の内容量が10ml、そのうちCBDが1ml含まれている場合、1ml÷10ml=0.1、CBD濃度は10%となります。
CBDオイル1本30ml、CBD含有量が1.5mlの場合は1.5÷30=0.05、CBD濃度は5%です。

計算前にチェック!

製品パッケージに表示された内容量と含有量の単位が異なる場合は注意!
計算する時に、内容量と含有量を同一の単位で計算する必要があり、ケタを間違えると計算結果に大きな差が出てしまうので注意しましょう。

1mlは1000g、つまり1gに置き換えておくと計算しやすくなります。
内容量が20mlである場合は20g、これをmg単位で表す場合は20000mgとなります。

由来成分は麻とオレンジがある!それぞれの特徴を比較

CBDと言えば植物の麻由来のものが主流ですが、中にはオレンジ由来の製品もあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
ここでは、麻由来・オレンジ由来の特徴の違いを比較してみます。

 オレンジ
特徴味やニオイが感じられる無味無臭
製造海外からの輸入日本国内でも製造
製品の種類多い少ない

麻由来

麻由来のCBDは、製品によっては麻特有の味やニオイが感じられることがあります。
オレンジ由来のCBDと比較すると、テルペン・カンナビゲノール酸 (CBDA) などの成分の含有量が高いのが特徴です。

麻由来のCBD製品は日本国内で販売されてはいますが、原材料である麻に対しては、大麻取締法の規制により国内での産業用としての麻を栽培することは固く禁じられています
そのため、日本国内で作られた麻由来のCBD製品はなく、すべて海外からの輸入品です。

オレンジ由来

オレンジ由来のCBDは、麻由来のCBDと化学的な部分では構造式は同じであり、同じ化合物と位置付けられています。
麻由来のCBDとの大きな違いは、無味無臭であることです。

オレンジに関してはもともと果物の一種であり、オレンジ自体に違法性や危険性はないため、規制を受けることはありません
オレンジ由来のCBDオイルは日本国内でも製造されており、購入も可能です。

麻由来のCBDと比較すると、CBD製品の種類や流通量はやや少なく、まだメジャーな存在ではありません。
日本国内の一部では、すでにオレンジ由来のCBD製品の取り扱いに向けて本格的に動き出した企業もあります。

まとめ

いかがでしたか?
ここでは、幅広いCBD製品のご紹介と、製品を選ぶのに重要なCBD濃度や含有量についてお伝えしました。
これからもどんどん新製品が増えていくことでしょう。ぜひ自分に合ったものと出会えるように、色々な製品を手に取って試してみましょう!