美容と健康に敏感なセレブも愛用するCBD(カンナビジオール)。
日本でも、CBD製品を日常的に摂取する人が増えています。

そんな話題のCBD製品を、「海外への旅行や出張に持っていきたい」「海外で購入したCBD製品を持ち帰りたい」などと、お考えのあなた。
CBD製品は、海外と日本の行き来の時に乗り物へ持ち込み可能なのでしょうか。

この記事では、主に飛行機への持ち込みを中心に調べました。
実は要注意な、海外からのCBD持ち込み・海外へのCBD持ち出しについて、事前にしっかり確認しておきましょう。

この記事でわかること

・日本(国内線)のCBD持ち込みについて
・海外→日本のCBD持ち込みについて
・日本→海外のCBD持ち出しについて
・CBD製品の持ち込みのポイント

【日本→日本】日本(国内線)ではCBDの機内持ち込みは問題なし!

まずはわかりやすい国内線の場合を見ていきましょう。

結論は、法律的に問題ありません
CBD製品を機内に持ち込むことも、またはスーツケースなどに入れて預けることもできます。
スプレー缶や刃物のように爆発する「危険物」でも人を傷つける「凶器」でもないので、通常の化粧品、例えば日焼け止めやアロマオイルと同じ扱いです。

具体的な容量は、航空会社の規定によりますが、ホームページなどで1容器あたりの何mlまでと案内されているので、事前に確認できます。
オイルやリキッドは液体なので、万が一漏れても大丈夫なように透明のプラスチック製袋に入れて機内に持ち込むことがおすすめです。

【海外→日本】海外から日本に持ち込む場合、ルールは国ごとに違う

海外旅行に出かけて現地で買ったものを持ち込む場合、ルールは少し複雑になります。
日本からの渡航者が多い地域ごとに、出国と入国に分けて解説していきます。
ポイントとなるのは、大麻成分THC(テトラヒドロカンナビノール)の規制値です。

アメリカ:問題なし

広大なアメリカでは、都市から都市への移動を飛行機ですることもしばしばあります。
国内線だけの場合は、先に述べた日本とルールはほとんど同じです。
米国運輸保安庁(TSA)のホームページには、THC含有量が0.3%未満のCBDオイルは問題ないことが記載されています。
米国運輸保安庁(TSA)ホームページ「医療用マリファナについて」
また、その隣のカナダでは、そもそも大麻が合法化されているため、液体の場合はその容量のみが注意が必要です。

ヨーロッパ:問題なし(EUとイギリス、スイスの場合)

ヨーロッパの場合、アメリカより基準が厳しくTHC含有量0.2%未満が基準ですが、基準以下であれば問題ありません
ただし、国によって規制されるTHCの含有量やCBD製品の種類など法律やガイドラインが異なるので、詳細は国ごとに確認しておく必要があります。

イギリスもEU加盟国ではありませんが、同じ0.2%です。
一方で、スイスの場合は、THC含有量が1%まで認められています。

ヨーロッパの場合は飛行機だけでなく、長距離バスや鉄道で国境を越えて移動することもあると思いますが、その場合は飛行機のような容量の制限は考えなくても大丈夫です。

アジア:国によっては要注意

アジアの場合は、インドのように大麻が合法の国もあれば、タイのように事前許可が必要で数量制限あり、という具合に国によってバラバラです。
いずれも飛行機に持ち込む際には、確認することをおすすめします。

日本国内への海外製CBDの持ち込みは逮捕される場合も

結論から言うと、個人的に海外で購入したCBD製品を日本に持って帰ることはおすすめしません

海外では種類も豊富で、観光客でも容易に入手できるCBD製品ですが、日本の法律では入国する際に所持しているだけで逮捕されることもあります。
つまりは、海外の主な旅行先ではCBD製品は飛行機への持ち込みが認められていると言えるのですが、これはCBD製品を「機内に持ち込むこと」に問題ないという話であり、「日本国内に持ち込む」場合とは違います。

日本で大麻成分THCは麻薬として規制されている

まず厚生労働省もホームページ上で案内しているように、日本の法律では「大麻の輸出入、栽培、所持、譲受、譲渡等は原則禁止」されており、違反に対しては厳しい罰則があります。
厚生労働省「CBD(※)オイル等の CBD 製品の輸入を検討されている方へ」

THCは「麻薬」として規制されていますし、THCがわずかでも含まれているCBD製品を海外から持ち込むことは、大麻の輸入/所持に該当します。
THCが0%と記載されている海外のCBD製品であっても要注意で、「茎又は種子以外の部位から抽出・製造されたCBD製品」も大麻に該当するので、その証明がないCBD製品も大麻取締法違反で処罰を受ける可能性があります。

安心・安全に海外でもCBD製品を楽しむポイントは?

安心してCBD製品を使い続けるのにおすすめなのは、結局現地で安全なものを購入し使用する、それを日本には持って帰らないことがもっともリスクが低いと言えます。

海外の旅行情報サイトでも、日本への訪問の際にはCBD製品は持って行かない方がよいと注意喚起されています。
またそうしたサイトでは、渡航先の国の法律をよく調べること、また製造元のホームページから成分分析証明書を印刷し一緒に携行することが推奨されています。

【日本→海外】海外へのCBDの持ち出しは避けよう

日本国内で販売されているCBD製品は、前提としてTHCが含まれていないものですが、トラブルを避けるために海外への持ち出しも避けた方が無難です。

実際に、海外引越を扱う日本通運では、送れないものリストの中に明記されています。
日本通運「日本から海外へ送るお荷物について」

海外でもCBDライフをエンジョイするために

海外への旅行や出張でトラブルに巻き込まれるのは誰でも避けたいことです。
知らなかったでは済まされないことなので、当然、自分以外の家族や友人に買ってきてもらうというのも避けましょう。

最後に、CBD製品の持ち込みのポイントをまとめると次のとおりです。

・CBD製品は国内線であれば日本でも海外でも問題なし。(液体の容量だけ要確認)

・海外では、現地の法律で認められている製品を購入し、使い切るのが安心・安全。

・渡航先のCBDに関する法律を調べ、製品を購入した場合は成分分析証明書を印刷しておくこと。

・海外のCBD製品は、日本には持ち帰らない方がよい。(逮捕される場合もあり)