日本でも徐々に注目を集めているCBDは、幅広い様々なことに作用すると言われ、研究が進んでいます。
主に知られるメンタル面や美容面だけでなく、皮膚炎や糖尿病、さらには癌(ガン)にまで、医療的な面でも効果を期待されています。

この記事では、CBDに期待される効果やその効果の持続性効果が感じられない場合の原因などについてお伝えします。

この記事でわかること

・CBDに期待される効果
・摂取方法ごとの効果の持続性
・CBDの有効性が現れない原因

CBDに期待される効果~リラックス、美容、不眠、抗うつまで

CBDは、メンタル・美容・健康上で様々な効果が期待されています。
日本国内でもすっかり話題になっていますが、まだまだCBDについて知られていないことも多く、世界中の学者たちが熱心に研究を進めており、注目される存在です。
そのCBDに期待される効果について詳しくご紹介します。

リラックス効果

CBDは、リラックス・ストレス緩和などメンタル面での効果が期待されています。

研究によると、CBDのカンナビジオールの成分には、落ち着きを取り戻す作用への期待が高まっています。例えば、興奮したネズミに対してCBDを投与したところ、攻撃性が抑制されたという報告事例もあります。

一方で、麻由来のTHCがもたらすメンタル面での作用について、CBDとの関係性を深く掘り下げる研究も同時に進んでいます。

美容効果

肌荒れやニキビを改善するなど、美容上の効果も期待されています。

肌荒れを防ぐ対策としてCBD製品を用いる場合は、CBDクリームなど肌の外面からのケアを行うのが最適。
身体の内面からのスキンケアを行う場合は、CBDオイルを経口摂取する方法もあります。

生理・PMS

女性なら誰でも経験する生理痛ですが、中にはPMS(月経前症候群)で悩み、生理が来るのが憂鬱になる人もいます。

PMSの原因は、おもに生活環境の変化やホルモンバランスの乱れによるもの。おもな症状は、頭痛・下腹部の傷み・メンタル面の不調など、人それぞれ個人差があります。

そのような生理・PMSの症状への対策としても期待が寄せられており、CBD がECS(身体調節機能)に対してダイレクトに作用することによって、ホルモンの分泌にも良い効果をもたらすのではと言われているのです。

CBDのリラックス作用・神経保護作用により、生理中によく起こりがちなメンタル面での不調が解消される効果にも希望が持てます。

アトピー

アトピー性皮膚炎の人の肌は、表皮の角質層が薄い状態でバリア機能が弱く、肌の水分を保つために必要不可欠なセラミドを生成する機能も低下しています。
皮膚の表皮が薄いため、かゆみを感じやすいのもアトピーの特徴です。

CBDにはカンナビノイド受容体に関与し、ECS(身体調節機能)の働きを促すことから、アトピーなど皮膚のかゆみ症状を緩和させる効果にも期待が寄せられています。

血糖値低下

血糖値が上昇する病気と言えば、糖尿病です。

健康な人なら尿の中に糖が含まれることはまずありませんが、お酒や甘いものが好きな人は血液や尿にも糖が含まれるようになります。糖尿病と深い関わりのあるホルモンの一種であるインシュリンが分泌されることによって、血糖値の上昇を抑え、一定の数値に維持する役割を果たしています。

CBDと糖尿病との関係については、2006年にマウスを使った研究で「糖尿病の発症リスクが低下した」という結果が発表されました。
今や生活習慣病のひとつともされる糖尿病ですが、このことから血糖値低下など糖尿病の症状を軽減させる効果にも期待ができます。

偏頭痛(片頭痛)

ストレス社会と言われる現代。病院によっては頭痛外来が設置されているほど、偏頭痛に悩む人が増えています。

そもそも偏頭痛のおもな原因は、肩こりなど筋肉の緊張から来る血流の滞りや炎症です。
その点、CBDには抗炎症作用が期待されているため、筋肉の緊張が原因とされる偏頭痛の予防・緩和にも役立てられると言われています。

不眠症・抗不安

・睡眠の妨げとなる不安や痛みを和らげる作用
・睡眠、覚醒サイクルをコントロールする脳の受容体への作用

CBDが持つこの2つの作用が睡眠改善に役立つと言われており、最近はCBDを睡眠改善のため積極的に摂取する人が増えています。

癲癇(てんかん)・鬱(うつ)

アメリカでは5歳の女の子に癲癇(てんかん)の持病があり、なかなか症状が改善されませんでしたが、CBDの投与により数分後に癲癇(てんかん)が止まり、その後の経過は順調とのことです。

2019年には、癲癇(てんかん)関連の学会・家族会などの団体が厚生労働省宛てに、CBDを医薬品として認可してもらえるよう要望しました。

出典:公益社団法人 日本てんかん協会HP

抗ガン

カンナビジオールの一種であるCBDには、私たち人間の体のホメオスタシスを正常に整える働きがあるとされています。
よって、CBDは自然治癒力を高めるためのサポートをするものと考えられており、がん予防・抗がんにも良い効果が表れるのではと期待されています。

ホメオスタシス

万が一、気温など体外的な環境に変化が生じた場合にも、体内の環境を一定にキープすること。

抗炎症

CBDの医療上の効果の1つとして抗炎症作用が挙げられます。
CBDを摂取することによって、体内に存在する特定の受容体の作用を抑え、炎症を緩和させる働きも期待されます。

鎮痛

CBDが人間の受容体に働きかけることによって、疼痛の緩和などの鎮痛の効果が期待されています。

動物による実験では、CBDを用いることで受容体の一種である「TRPV1受容体」が活性化されることによって痛みが緩和されたという研究結果がありますが、人間に対してはこれからさらに研究が進められるでしょう。

神経保護

CBDには、抗炎症・抗酸化作用など、身体を保護する働きとともに、神経を保護する働きもあるとされています。

ECS(身体調節機能)に作用することで、神経保護作用を発揮します。
これにより、認知症(アルツハイマー病)、パーキンソン病、筋委縮性側索硬化症(ALS)、癲癇(てんかん)、多発性硬化症などの神経疾患に効果があると考えられます。

抗酸化

CBDには「若返りのビタミン」とも呼ばれる、ビタミンC・Eと比較してもより強い抗酸化成分があるとされています。

本来、活性酸素自体はけっして悪いというわけではなく、身体の免疫を整えるためにも重要な役割を担っています。
しかし、体内で活性酸素が過剰に生成されると細胞分裂にも異常をきたし、細胞が破壊され、体の酸化・老化を引き起こすリスクが高くなり、老化の原因に…。
また、体内に活性酸素が急激に増加することによって免疫機能の低下を引き起こし、年齢を重ねていくにつれて、がんを発症するリスクも高くなります。

殺菌・抗菌

CBDには、殺菌・抗菌の効果も期待されています。
CBDはECS(身体調節機能)の作用をさらに高めることができると言われており、よって、身体への有害な細菌や感染源を取り除く抗菌作用があると考えられているのです。
すでにCBD配合の消毒液としてハンドサニタイザーが販売されるなど、話題を集めています。

最大12時間!摂取方法によって大きく異なる効果の持続性

CBDには多方面での効果が期待される一方、「どの程度の効果が持続するのか?」という点も気になるところ。
CBDを摂取して効果を実感できるまでに時間がどれくらいかかるのか、どの程度続くのかは個人差があり、はっきりとした回答を出すのは難しいです。
そこで、CBDの効果の持続性について考察してみたいと思います。

4種類の摂取方法と効果の持続性

CBDのおもな摂取方法は、経口・舌下・局所的(経皮)・吸入(蒸気)の4つに区分されます。
効果の持続性は、摂取方法によってもそれぞれ違いがあります。
それぞれの摂取方法の特徴と、効果が現れるまでの時間と持続時間について見ていきましょう。

 経口舌下経皮吸入(蒸気)
用法口から直接CBD製品を入れる舌の裏側に製品を直接垂らし、一定時間口腔内に入れる製品を全身の皮膚に直接塗り、膚に直接塗り、皮膚から成分を吸収する製品を全身の皮膚に直接塗り、膚に直接塗り、皮膚から成分を吸収する
特徴日常的な継続使用により、長く成分が体内に滞在してくれる・短時間で効果が得られやすい
・経口摂取よりも高効率
局所的な効果なので、初心者は安心局所的な効果なので、初心者は安心
効果発現時間30分~2時間15分~1時間30分~2時間数秒~10分
効果持続時間グミ最大12時間、カプセル4~6時間グミ最大12時間、カプセル4~6時間6~12時間2~3時間

経口摂取/口から直接CBD製品を入れる方法

メリット

・継続使用により、長く成分が体内に滞在する

デメリット

・即効性は期待できない

食品として販売されているCBDには、グミ・タブレット・カプセル・オイルなどがあります。
口に入れたら噛む必要はなく、飲み込むだけでCBDの成分が体内に入ってきます。簡単そうに思えますが、実はそう簡単にCBDの成分が体内に到達するというわけではありません。

CBDを経口摂取した後、肝臓に到達する前に消化器系を通過しますが、この過程を経て、CBDが肝臓や消化器官、最終的には血液によって代謝される仕組みです。
しかし、この間に解毒・消化作用が働くため、CBDが血液に到達する頃にはすでに成分が大幅にカットされ半滅状態になってしまいます。
結局、血液に到達できるのは摂取量全体のうち6~20%程度、血液に到達するまでの所要時間は最短30分から2時間程度です。

しかし、日常的にCBDを経口摂取する場合、数日間は脂肪細胞にとどまり長い時間をかけて血流に到達するため、CBDの滞在時間はもっとも長くて7時間とも言われています。
そのため、「摂取後すぐに効果が得られる」といった即効性を期待するのは難しいですが、便利な使用方法なのでより日常的な継続使用により、長く成分が体内に滞在してくれるというメリットもあります。

舌下摂取/舌の裏側にCBDのオイル製品を直接垂らし、一定時間口腔内に入れる方法

メリット

・短時間で効果が得られやすい
・経口摂取よりも高効率
・経口摂取よりも1度の摂取量は少なくて済む

デメリット

・製品によっては、味をダイレクトに感じる

舌下摂取の場合、オイルだけではなくキャンディータイプのCBD製品でも構いません。
CBDオイルを口の中に入れる時間は1~2分程度で、その間に舌の裏側の粘膜から成分が吸収される仕組みです。

舌の裏側には太い毛細血管が通っているため、経口摂取のように肝臓や消化管などを通ることがありません。そのため、CBDの成分が体内で分解・消化されにくくなります。
毛細血管にダイレクトにアプローチするため、舌下摂取後から15分~1時間程度の短時間で効果が得られやすいです。

また、摂取効率は20~35%程度、経口摂取よりも高効率です。
言い換えれば、経口摂取よりも舌下摂取の方が1度に摂取する量は少なくて済むことになります。

局所的な摂取(経皮摂取)/全身の皮膚に直接塗り、皮膚から成分を吸収する方法

メリット

・直接塗った部位のみある程度の効果が期待できる
・すぐに劇的な効果は出ないため、初心者は安心感がある

デメリット

・効果は直接塗った部位のみ
・少量では効果を得られにくい
・即効性は期待できない

CBD製品には、クリームやリップ、リキッドなど皮膚に直接塗るタイプのものもあります。
「局所的な摂取」とは、それらを全身の皮膚に直接塗り、皮膚から成分を吸収することを意味します。

厳密には、CBDの成分を皮膚の毛穴から吸収させるため、この成分が血液にまで届く可能性は低いです。つまり、CBDを局所的に摂取しても、皮膚内にとどまり、全身に到達する可能性は極めて低く、直接塗った部位のみある程度の効果が期待されます。

局所的に摂取した場合のCBDの吸収率は最大で50%と言われていますが、塗ってからすぐに効果が現れるというわけではありません。
効果を実感するまでには、最短で25分程度、もっとも遅くて2時間程度です。
カンナビノイドの皮膚吸収率は低く、少量を塗る程度では効果が得られにくいです。

吸入(蒸気)摂取/CBDの成分を気化し、発生する水蒸気を吸い込み肺に直接送り込む方法

メリット

・スピーディーに効果を実感しやすい

デメリット

・効果の持続時間が短い

最後に紹介するのは、「吸入(蒸気)摂取」です。
おもにベイプ(VAPE)などの器具を用いて、CBDが含まれた液体のリキッドを加熱することによってCBDの成分を気化し、発生する水蒸気を吸い込み肺に直接送り込みます。

吸入(蒸気)摂取は、吸った瞬間から直接肺に吸収されるため、他のどの方法よりもスピーディーに効果を実感しやすいです。
効果が実感できるようになるまでの所要時間は、最短で吸入後からわずか数秒~10分間、摂取効率は3~4割程度が大半ですが、最大で50%超の場合もあります。

その反面、持続時間はわずか1時間程度と短いのが難点です。

「効果を感じない…」有効性が現れない場合の原因

CBD製品を早速試したみたものの、効果がいまひとつ感じられなかったという方もいるでしょう。
CBDの有効性はどうしても個人差はありますが、ここではCBDの有効性が現れない原因と、効果を実感しにくい場合にどう対処すべきか考えてみたいと思います。

CBDの有効性が現れない4つの原因

1、CBDの含有量が少ない

現在、CBDの含有量の大小に関わらず、CBD製品として幅広く流通されています。
CBDの含有量やその割合が高ければ、ある程度の効果を実感しやすいですが、少量しか含まれていない場合は効果を実感しづらくなります。

使用中のCBD製品の濃度を調べてみて、製品自体がCBDの含有量が少ない場合や濃度が低い場合は、含有量の高い製品や高濃度の製品に切り替えると良いでしょう。
オイルだけじゃない!サプリやグミまで、豊富なCBD製品の種類

2、使用中のCBD製品が体質に合わない

どんなに良質な製品でも、自分の体質やニーズに合わないものもあります。

一口にCBD製品と言っても、製品ジャンルは多岐に渡り、食品から日用品まで幅広いです。目的やニーズに合わない場合や、体質に合わない場合は、CBDの有効性を実感するのは難しいでしょう。

中には、体質的に内因性カンナビノイドが体内で自然に生成されるタイプの人もいます。このような体質の場合、わざわざCBDを外部から摂取せずとも体内に備わった内因性カンナビノイドが働くため、それほど有効性が実感できないケースも珍しくはありません。

3、摂取方法が間違っている

CBD製品の質は悪くないのに、一向に有効性が現れない場合、摂取方法が間違っている可能性があります。

CBDの摂取方法は経口・舌下・局所・吸入の4種類ですが、使用する製品の特徴を把握した上で、正しい摂取方法を心掛けておく必要があります。
前述のとおり、4つの摂取方法を比較すると、体内への吸収率や効果が現れるまでの時間や持続性にそれぞれ違いがあることを理解しておくべきです。

4、有効性が現れにくいCBD製品を購入した

CBDの含有量が少ないといった事例を除き、製品自体に有効性が現れにくいケースもあります。

流通している多くのCBD製品は麻由来の成分ですが、中にはオレンジ由来のものも存在します。化学構造的には麻もオレンジも同じではありますが、やはり麻の方が有効性は高いと位置付けられています。

CBD製品の購入前に、どの植物から作られたのか、どのような工程で製品化されたのか、入念にチェックしておくことが肝心です。

まとめ

いかがでしたか?
ここでは、CBDに期待される効果や、その効果の持続性などについてお伝えしました。
様々な効果が期待できるCBDですが、それも用法・用量を守ってこそ。
自分に合った製品、摂取方法を見つけられるよう、色々と試してみるようにしましょう。